鰹を使った料理といえば、鰹のタタキ、ツナ缶をマヨネーズで和えるといったところが有名です。

一人暮らし歴が長いと料理のレパートリーが増えます。

365日毎日違うものを作ってみろ!

→全然、余裕で作れます。

エンゲル係数が限りなく100%に近い独身小梨としては、一手間かけた料理を作りたいところです。

週末ぐらい、どうせやるなら、魚は、頭から丸で一匹使いたいものです。

コストをかけて魚を丸ごと一匹買って、食べつくす、これは、独身小梨にしかできない技です。

しかし、鰹を丸ごと買ったところでどうやって食べようかという人もいるかと思います。

けれども、鰹を使って様々な料理を作ることができます。

今回は、その中で、2つほど、ご紹介します。

今回使う魚は、Tulingan。フィリピンマーケットの魚です。

Tulinganは、タガログ語です。セブアノ語では、Barilisonといいます。

Tulinganは、英語でいうと、Mackerel Tuna、Skipjack Tunaの総称ことです。

前者は、スマガツオ、カツオのことです。

Tulinganに、マグロの幼魚を含める人もいます。

カツオもマグロもサバ科の魚です。

トルコのサバサンドに使われる魚は、パムラート(カツオ)です。

いずれにしても、Tunaであることに間違いはありません。

ツナの酢煮

アラブからシチリア島、スペインに伝わった料理のようで、シーヤディーエという魚の炊込みご飯にアーモンドや干しぶどうをトッピングした料理がレバノンにあるので、レバノン周辺がルーツではないかと思われます。

材料:

カツオ

アップルヴィネガー

スライスアーモンド

干しぶどう

松の実

ローレル

1.  鍋にオリーブオイルを入れて、鰹をブツ切りにして素揚げにします。骨や内臓も使います。

揚げ油は、下の料理に半分回します。

2. アップルヴィネガー、ローレル、水を鍋に加えて煮立てます。

3. 火を止め、冷ましたら、アップルヴィネガーをかけ、干しぶどう、アーモンドスライス、松の実をトッピングします。

オリーブオイル、干し葡萄と松の実は、トルコ産のものを使いましたが、産地はどこでもいいです。

ローレルは、ハラルフードの店で買いましたが、今は、スーパーでも買えます。

アーモンドスライスもスーパーで売っています。

酢は、ワインヴィネガーでも構いません。

前菜としても、酒のあてとしても美味しい一品です。

ツナとタロイモの葉のココナッツ煮込み

こちらは、フィリピン料理です。トリニダードトバコにも、ストックフィッシュ(干し鱈)を使った似たような料理な料理があります。

材料:

カツオ

タロイモの葉

フレッシュチリ(赤、青)

玉葱

にんにく

サトウキビの酢

Magic Sarap

タロイモの葉

Magic Sarap

作り方

1.  鍋に、オリーブオイルを注ぎ、ブツ切りにした鰹を入れ、素揚げにします。

2. 別の鍋に、揚げ油、素揚げにした鰹、タロイモの葉、赤唐辛子、青唐辛子、玉葱みじん切り、チョップしたにんにくを入れ、ココナッツミルクを注ぎ、煮ていきます。

3. サトウキビの酢、Magic Sarapで味を調えながら、更に煮ていきます。

タロイモの葉は、笹のような甘苦い味がします。ネットで買えます。似ている葉は、ありませんが、農家に知り合いがいるなら、サトイモやサツマイモの葉か、もっと身近なところで代用するなら小松菜あたりでしょうか。

サトイモの葉ぐらいだったらまだしも、小松菜だと別の料理になってしまいます。小松菜で作ったこともありますが、味そのものは美味しいです。

Magic Sarapは、ネットで買えますが、チキンキューブや顆粒状のチキンスープでも構いません。

ココナッツミルクは、粉ではなく、液体の入った缶を使って下さい。

サトウキビの酢もワインヴィネガー、米酢でも構いません。

ニンニクは、スペイン産のものを使いましたが、青森のものでも、中国のものでも構いません。

唐辛子もフィリピンのものを使いましたが、タイランドのものでも、中南米のものでも構いません。

まとめ

酢煮の方は、さっぱりしつつも、コクがあって美味しい。

タロイモの葉煮込みは、Tulinganという魚を、骨や内臓を含めて使ってダシを産み出すことができたし、1日置いて火入れしたぐらいが最も美味しかった。

どちらの料理も、

カツオは、古くなったカツオの刺身のサクを使っても、油を抜いたツナ缶を使ってもかまいません。

その方が簡単にできます。

ツナの酢煮の方は、ツナ缶の油を活かしても美味しいと思います。