卸売業資本は、生産資本、運送資本、倉庫資本が既に労働を疎外して資本に転嫁した資本を購入し、所有法人の労働者に倉庫、車両を貸与し、仕分け、梱包、物流の労働を疎外し、倉庫、車両、商品に疎外した労働を転嫁し、又は既に労働疎外済の運送資本、倉庫資本の所有資本である労働力商品を購入し、小売業に引き渡して金、紙幣を得て、価値属性を付与する。
小売業資本は、店舗、事務所、通信機器、車両、金、紙幣を労働者に貸与して、労働を疎外し、疎外した労働を固定資本、商品に転嫁し、生活実体、経済実体に消費させ、金、紙幣を得て価値属性を付与する。
卸売資本、小売資本は倉庫、建物を所有する経済実体に金銭を払って賃借するか、所有する。建物を所有する経済実体は、建設労働を疎外し、転嫁された固定資本を購入し、国際金融から投融資を受けざるを得ない。
金庫業資本が劣後金融資本たる天皇、貴族に預り証を渡し、労働者を使用して紙を発行し数字を書いて無から預り証を渡し、紙幣を引換にしか商品を購入できないシステムと紙幣発行権を買い取った。全ての経済実体は、商品、労働力商品を引き渡さないと紙幣が得られない。
労働、労働させることが債務となった。紙幣がなければ国際金融資本から債権、債務という実体のない、中央銀行から発行された紙幣による預り証たる商品の交付を受けている。労働者は経済実体から資本を貸与されている。
中央銀行を所有する国際金融資本に資本が先ず留保され、中央銀行の所有関係、それを土台にした所有の維持義務を土台にした劣後金融資本、産業資本との資本関係、生産関係を土台に所有資本は資本を増殖することを余儀なくされ、国際金融資本が増殖した資本を留保し投融資の源泉、配当、利息、租税の源泉の名目を付す取引資本間に資本関係があれば資本関係によって、兄弟法人間においては経済関係によって商品、労働商品と金、紙幣の交換が行なわれる。
国際金融資本は投資又は融資という手段により金融資本から不動産資本、流通資本、生産資本、更に原材料採掘資本までを所有することとなり、国際金融資本の中央銀行の各段階における所有関係に応じて現金商品、労働力商品、商品の価格を規定し、全経済実体に安く購入し高く売ることを余儀なくさせ、金融資本の投下した紙幣に信用という実体のない方便を与え、不動産資本や金融資本に賃借した経済実体の名目上の資本がゼロにならない程度に高く貸付けさせ、商品を購入する資本の資本関係、経済関係が強いと商品を引き換えに得る現金商品の価値は低くなり、現金を引き渡して得る商品、商品の引渡して得る現金の現金に低い価値が付与され、商品、労働力商品を引き渡したことによる現金に付与された価値の前貸し分に利息を取ることができなくなり、労働者は前貸し分の利息を得ることができないだけでなく、商品引渡しにより受け取った現金商品の価値の低下分は、労働者に転嫁される。
現金を商品、労働力商品の販売資本に支払った分は、労働者の賃金に転嫁される。労働の疎外、価値の低下分の労働者への転嫁は、流通資本、生産資本、原材料資本において行なわれるだけでなく、建設資本、不動産資本、金融資本においても行なわれる。商品、労働力商品を購入し、労働者の賃金は後回しにされる。
国際金融資本と劣後金融資本、資本関係により、労働者の賃金は収益、粗利が上昇しても上がることはなく、収益が低下し粗利が低下すれば、損失は労働者の労働に転嫁される。国際金融資本との資本関係により、収益が上昇しても人件費は増えないから粗利は上昇し、 収益が一定であっても、賃金は下降する。
通貨の流通量を増やすということは、投融資の増加と賃下げを認めるということである。賃下げにより増殖した留保資本は、法定準備率という方便が追加されて戦争へと投融資されるのである。国際金融資本は、所有資本を分割する方が、産業資本を他の経済実体に行わせ、資本を節約し、投融資を受けずに済み、中央銀行を所有し続け、利息、配当、投融資の原資という名目で所有資本の資本を所有し、労働を疎外することで、国際金融資本の資本への集中が行われ、分業により労働者の数を多くすることできるから、資本を増殖し、独占禁止法を制定させた。派遣資本を設立することで、非正規労働者を増やして資本を増殖させていったのである。