建設業を行っている法人が、他の法人から請け負ったマンション6棟の内3棟が予定より早く完成し、6棟を同じ段階で引き渡す契約にもかかわらず、他法人の国際金融資本との経済関係、他法人と当該法人の経済関係により先に引き渡されることがある。

この場合、予想は実体のない観念であり、契約は資本関係、経済関係によって規定され、義務は現実の資本関係、経済関係によって改定を余儀なくされ、現実には、労働を疎外して疎外した労働を建物に転嫁して引き渡して現金商品を得ることが確定しているのであるから、引き渡しの段階で収益計上せざるを得ない。