ピーマンの肉詰めは、トルコを含む中東がルーツの料理
現在では、日本や欧米でもメジャーな料理になったピーマンの肉詰めは、ロールキャベツと共に、中東発祥の料理で、トルコの東のアルメニアに伝わり、サルマとして東欧諸国、マケドニア、クロアチアに伝わりました。
トルコでは、ピーマンの肉詰めは、ビベルドルマスと言います。
トルコのピーマンの肉詰めは、肉を入れずに、オリーブ、玉ねぎをたっぷり入れた前菜として食べるものもあります。
肉詰めは、ナス、ポテト、ズッキーニ、玉ねぎの中に挽肉を入れるものもあります。
皮をむいたパプリカで作ることもあります。
東京ジャーミーでは、毎月1回、トルコ料理の講座があります。
トルコ出身の先生が実演しながら、作り方を説明します。
今回は、前菜でない方の肉入りのピーマンの詰ものです。
作り方は、次のとおりです。
トルコのピーマンの肉詰めの作り方
肉は、鶏もも肉、羊、山羊でも構いません。
肉、クミン、塩、ミント、黒胡椒、唐辛子、洗って干した米を混ぜ合わせます。
ミントの代わりにみじん切りにしたパセリで作ることもあります。
玉ねぎのすりおろしを入れてもいいですが、ハンバーグのようになります。
器にする野菜や具に焼き色を付けることもあります。
詰める前に味を決めておきます。
具と米を全て入れた後、トマトの皮を厚く切って蓋にします。
ズッキーニを器にして作るときは、蓋をしません。
ナスを器にするときは、皮のまま、ヘタをむしり、棒を上から入れてねじり回すと中を抜き出すことができます。
ジャガイモを器にして作るときは、メークインを使うと崩れません。
サルチャペースト(トマトペースト)スプーン1杯、オリーブオイルを混ぜ合わせます。
トマトペーストの上に塩を入れます。
ディルを加えます。生ミントでも構いません。
水を入れて混ぜ合わせトマトソースができました。
鍋に、バターを入れ、具を詰めたピーマンとトマトソースを入れて火にかけます。
皿やオーブンペーパーで蓋をします。
弱火にし寝かせます。
ヨーグルトを掛けて和えます。
ヨーグルトは、無糖ヨーグルトを使います。
膜がかかった黄色いヨーグルトやカイマックで和えてもおいしいです。
カイマックは、牛乳、山羊の乳、羊の乳を沸騰させて、パットに移して弱火で作ったクリームチーズとヨーグルトの中間のもの。
最後に、ディルをかけても美味しいです。
実演が終わった後は、参加者とスタッフが試食します。
プレートには、ヨーグルトが添えられます。
デザートにセモリナペーストを使った焼き菓子が付きます。
まとめ
トルコのピーマンの肉詰めは、米を使うところ、ケースバイケースで羊肉が使われるところ、トマトで蓋をして、トマトソースに煮込むところ、ヨーグルトで和えるので、日本のピーマンの肉詰めとは、随分、異なります。
料理研究をしている人のブログやyou-tubeを見て世界各地の料理を自分で作っていましたが、you-tubeをUpしている人も現地の方ですが、
作り方は人それぞれ。改めて、現地出身の専門家の方の講演を聞くことで、
プラスアルファの知識を得て、レベルアップすることができます。
ディルやミントも日本の農家で栽培され、手に入りやすくなったので家庭でも作ることができます。
2017年4月8日13:00~から開講。
詳細は、東京ジャーミー・トルコ文化センターHP
要事前予約
千代田線、小田急線代々木上原駅下車徒歩3~5分
駐車場はありません。