事務所建物と駐車場を区切る塀に取り付けられた扉とフェンスを木製から金属性に取り替えた場合には、新たに取り替えた金属性の扉とフェンスを資産計上し、除却した扉・フェンスの再取得価額に除却資産の含まれる外構工事の経過年数から減価償却の未償却残高割合の表における該当する数値を掛けて算定したものを分子にして、それを外構工事の再取得価額で除して、再取得価額割合を算定する。外構工事の帳簿価額に再取得割合を掛けて除却価額を算定する。
外構工事の再取得価額は、相当期間経過していない大規模な資産の取得がない限り、直近の年度の償却資産税の申告書から、償却資産全体の課税標準(税額から逆算)を、償却資産申告書上の個々の資産につき原始取得価額に未償却残高割合を乗じて求めた修正取得価額に応じて按分計算して当該除却資産の再取得価額を求める等も一方法である。固定資産税の通知書又は、償却資産税の通知書は、公定力の存在において、取消訴訟で取り消されない限りは、適法なものと推定されるから、課税行政庁(この場合は、都道府県又は市区町村)の側は、自らの決定を安易に覆すことはできない。