弁当屋を含め、外食産業のオカズ、原材料の表示であるが、食べ物を作って利潤を得て、それを売って現金を得ているのであるから、安心とか信頼とか知っているか否かという観念に関わりなく原材料を開示する義務が生じる。
外食産業は、客から電話による問い合わせがあれば、仕込みや調理が中断される。詳細はスタッフにお尋ね下さいにすれば、同じ質問に、何度も答えなければならない。労働者の労働を増やすことになり、安い賃金で働かせることになる。原材料の表示は、初めてその料理を作るときだけ納品書の記載を転記するだけの手間を一回作るだけで、スパイスの一つ一つまで記載するのは困難であれば、内訳の部分を写真に取って張り付ければよいし、そうすることで、電話があることで中断される手間、何度も同じ質問に答える手間が省ける。白身魚や練り物の魚肉は、ほぼ固定だし、日替わり定食といっても現実には2~3日は同じだし、日替わりの内、品切れ毎に変わるのは魚の名前、鶏か豚か牛か位である。旬の野菜に変わる位である。紙だと一から書き直さなければならないが、ブログやウェブサイトであれば、変更のあったところだけ書き換えればよい。追加があったところだけ書き換えればよい。PCにレシピを保管しておけば変更、追加のところだけ直せばよいのである。
白身魚、魚肉、日替わり魚定食、ミックスベリーなんて曖昧な書き方をしないで、「その他」を用いないで全ての原材料をオンラインで公開することにより、買い手に情報を与えることで、売上が減るのではと思うかもしれない。
しかし、多売することが必要だろうか。性交による労働力を再生産して承継する義務があるのだろうか。現場労働者が生活(≠労働力の再生産)できればよいのであるから。受注管理、発注管理の問題でしょ。
席数を増やさないことで大家への利潤の分配も抑えることができるし、借入を抑えることができる。白身魚をホキ、ナイルパーチ、メルルーサ、ブルーホワイティン、バサ、ティラピアって表示しても、練り物の魚肉をイトヨリ、エソ、ヒメジと表示しても、ミックスベリーをラズベリー、ブルーベリー、クランベリー、ブラックベリーと表示しても実際美味しいから売れなくなるということはありえない。初めて見る名前の魚や果実の名前があれば、食べてみようということになる。
出しに使われているものの原材料を開示することにより、乾物だから在庫を売ることができる。在庫を売れば、調理加工するよりも高い粗利を確保できる。受注に制限を設けても、食べられなかった客は、毎日HPを確認するようになって再度トライする。美味しければその日に合わせてリピートする。ムスリムの人や特定の原材料を食べると肉体を損なう人も来店できる。外資のメディアに広告宣伝費を支払わなくて済む。
原材料を漏れなく表示することで、遺伝子組換え種子や成長ホルモン入りの原材料、アステルパームを使用している外食産業は客が入らなくなり、国際金融資本が、製薬や種子に投融資して疎外労働をさせて利潤に価値を付すことを停滞させることができるのである。労働の対価を支払うことができるのである。