国債の負担である「社会保険料の企業負担分を、国際金融資本に貸している労働者に負担させる」、生産手段である「電子計算機に支出した価格を労働者に負担させる」、実体のない観念にすぎない「何かあったときに備える内部留保を労働者の給与から差し引くこと」は、資本は、労働を疎外することを土台にした利潤の残滓を国際金融資本から得ているという経済関係からみれば、成果に関係なく、他の経済実体の助けを借りたか否かに関係なく、全ての労働者に、労働を提供した分だけ全額支払い、金融資本からの利息は資本が一旦は全額支払った上で、国際金融資本に、資本関係に応じて、労働者の給与を支払わせなければならないところ、労働力商品に付した価格しか給与を支払わず、支給を待たせ、生活上の利得を現実に逸失させー労働者には遅延利息を支払わなければならないー、生産関係上の義務を免れ、上記のような負担を給与の中からさせるということは、生産関係上の義務を資本が更に免れているということであるということである。

利潤を実現できないことによる損失は、資本が負わなければならない。経済関係上、あってはならないことである。ワタミやグッドウィルのやってることと同じである。

生産手段の支払い、損失、保険、利息という実体のない支出を労働者に負担させるということは、不労所得生活者ー肉体上の欠損の有無にかかわらず、保護受給者に支給された利潤では戦争には投資できないから生活保護受給者は除くー且つ戦争や肉体の損失を創造することに投融資をしている国際金融資本を扶けることである。