失業率が高いということはどういうことか。失業者の努力が足りないというのは後付の方便である。
国際金融資本が、銀行との資本関係を土台に、銀行に国債を発行させ、国際金融資本が紙切れの引渡しをフィクションし、銀行に買い取らせて紙切れをフィクションさせ、引換証の価値属性を付与し、労働力の再生産をさせ、架空資本の投融資を受けさせ、劣後産業資本、産業資本の労働者に、より多くの商品、労働力商品を購入させ、納期を短縮させて、疎外労働をさせ、労働力の安売り競争をさせ、労働を強化させたまま休息を減らし労働過程を延長をさせ、国際金融資本に利潤に付された価値を蓄積させて再投融資を継続してきたということ、需要はフィクションであるということである。
銀行の貸倒れ、決算成績の悪化はフィクションであるということである。
全ての正社員にして労働させなくとも、資本経済社会は回転するということである。中央銀行券発行のシステムを見れば、生活保護を支給しても紙切れが数字上不足するということはないことがわかる。
労働力商品として購入された者も朝から晩まで働かなくても資本経済社会は回転するということである。労働者は、給与が支給されるまで、他の経済実体に貸し出され、疎外労働が行われ、経済、生活が停滞するという現実がある。
にもかかわらず、遅延賠償は支払われない。労働力商品の安売りに応じることを余儀なくされている。
労働者は債権者であるにもかかわらず、国際金融資本がした借金を支払わされているのである。資本経済は常に資金が経済土台なく過剰に流通している。インフレやリフレで失業率が回復するというのは方便である。