取引先M社より、M社が当社が付与された有価証券を借りて営業保証金の代わりであるとし、他に売却処分できないという条件で、当社はM社に有価証券を貸出した。当法人は、現金を受け取り担保とした。
(借)現金又は預金 外 又は非 (貸)借入金 外
貸し付けた有価証券は仕訳されない。
現行会計実務は上記のように行わされている。しかし、有価証券を借入れて保証金の名目を付した経済実体の資本が国際金融資本であれば、労働を疎外して借入段階より安い価値属性を付与して売り、現金を差し出され担保の名目を付された経済実体が産業資本であれば、労働を疎外されて利息を徴収される。現金を差し出された法人が国際金融資本である場合には、現金は他に投融資される。差し出した有価証券は返還期には買い手の労働を疎外して高い価値属性が付与されて国際金融資本の資本は増殖される。 上記の処理では労働の疎外の事実が隠蔽されてしまうのである。