中央銀行の所有関係を土台に、国際金融資本は、財団を出資設立し、資本を信託財産の名義を付す。相続税の課税を免れる。

財団との間に資本関係があるから、他の経済実体と異なり、信託をした経済実体たる国際金融資本が、信託された財産を投融資して労働を疎外して資本増殖ができる。

信託基金から得られた配当収入から、出資元本だけを相続させ、財団との資本関係は子息に移転する。財団を解約すると信託基金は孫法人たる国庫を通じて国際金融資本に還流するのではなく、受益者の属性が付された国際金融資本に戻る。

財団は、医療、石油、原子力に投融資し、戦争の準備、更には実行をさせ、資本を増殖させ、医療に社会福祉、石油、原子力に科学技術の属性を付与する。国際金融資本に所有されている法人は、財団に寄附することで課税を免れ、内部留保が増大し、増大した内部留保は、資本関係に基づき、国際金融資本にプールされる。寄附は実体のない利息、配当、租税を支払ったのと同じ関係になる。

国際金融資本に所有された法人は、財団に資本関係を土台に資本増殖をさせることはできない。宗教は後付の方便である。奴隷の宗教である。

ロックフェラーは、キリスト教に基づいて財団を設立し福祉に寄附したのではない。中央銀行の所有関係を土台に財団が設立され、出資元本の移転を媒介にした資本関係が作られたのである。国際金融資本は、労働者の嫉妬に基づいて国際金融資本は財団を設立したのではない。

嫉妬そのものが実体のない観念であり、資本を持たない労働者は嫉妬に基づいて戦争を引き起こすことはできないからである。