60年代にナッシュビルのMinaret、SSSに録音を残してきたBig John Hamiltonは、オリジナルLPが作られることがなかった。
1964年から1976年までに15枚のシングルを残している。日本の編集盤「Big John Hamilton & Doris Allen Deep Soul Classics vol. 2」には、 1964年のミナレット録音のTrain、ピアノ、オルガン、ひなびたギター、ディープなホーンが入ったカントリー的なディープソウルバラードのBefore the next teardrops fall、スタックスサウンドを思わせるギターリフ、ミッドナイトに聴きたくなるバラードのHow much can a man take、ジャンプするホーン、アルペジオ的なバッキング、60年代中期のいかにもナッシュビルのグループ風バラードのI have no oneといった曲が含まれている。
ずんずん進むドラム、パーカシッブに展開されるピアノ、グラハムセントラルステーションを古くしたようなファンキーチューンBig Bad Johnもある。同曲のイントロのベースからのブレイクビーツの部分は、Big Daddy KaneのWarm Up Kaneに引用されている。