法人が事務所の建物の中2階にバルコニー、すなわち2階以上の建物の壁から室外へ持ち出して造られた屋根のない手摺付きの台、座席、舞台装置を作った場合、それに要した支出は資本的支出か修繕費か。既存の建物や建物に付加したバルコニーそのものには価値属性は備わっていないが、生産手段にして労働者に貸与して労働を疎外して疎外した労働が資本に転嫁される。建物にバルコニーが付加されることで生産についての労働過程が短縮し生産以外の労働過程が増大することで疎外された労働が建物、建物以外の資本に転嫁される割合が増大するから、バルコニーの増設の基礎となった材料、労働力商品と引き換えに引き渡される現金は、資本的支出ということになる。