<p>フルネームは、The Maskman& the Agents。Maskmanは、Hermon Betheaのことである。
Hermon Betheaは、1923年1月1日生まれで、2009年12月18日に亡くなっている。Hermon Betheaは、1947年から、Progressive Fourでゴスペルを歌った後、R&BグループのBuddiesを結成。Buddiesは録音を行っていないが、The Cap Tansと改名し、1950年代初頭からThe Cap-TansでHollywood、Dotをはじめ複数のレーベルに軽くアルバムが作れる位のJump blues、Doo-wopバラードを中心とした録音を残している。GothamでのYesは、洒落たピアノアレンジがなされたJazzyなスローブルースバラード、電話のベルの音で始まるHomework(L’Cap Tans 1959年)は、ソウルの萌芽は見られないものの、ノベルティタッチのRockin’Doo-Wopで、Blues~Doo-Wop~SoulというR&Bの世界の進展過程に応じてグループのリズム、コーラスアレンジを変えてはいる。Cap Tansの曲は、Spotlite Series Gotham Recoreds Vol.1で、I Love You So、同Vol.2、Gotham Doo-Wop Starsで、Yes、Groups From Savoy Ball Room Vol.2で、L’Cap TansのHomework、D.C.Doo-Wop(Eagle)で、Good Night,It’s Time to Goに通ずるようなバラードのGood Night Mother,The Bells Ring Outを聴くことができる。Cap Tansは、ケースバイケースで少しずつ名前をいじりながら、1964年まで活動する。1967年から、The Maskman & The Agentsの名でシングルをリリースし始める。
1967年のアルバム「One Eye Open」は、ドラム、ギターの刻み方が70年代を先取りした60年代のクラブサウンドで、イントロのドラムブレイクがネタにされているようであるOne eye open、哀愁を帯びたトランペット、ブルージーなホーンギターも入ったJr walkerに通じるよいなノーザンソウルナンバーのThe World is cafeteria、Cliff NoblesのHorseに通ずるドラムビート、ワウギター、鍵盤のリフが展開されるYaw’ll、スパニエルズのような三連系Doo-wopで、ワンドレーベルのソウルやKelly brothersのようなディープさも併せ持つIn a Crowded stationといった曲から構成されている。70年代には、Got to find a sweet name(Musicor 3234)というアルバムをリリースしている。</p>
A(1)One Eye Open (2)Yaw’ll (3)Wigs (4)I Wouldn’t Come Back (5)Roaches
B(1)The World Is A Cafeteria (2)It’s The Thing (3)In A Crowded Station (4)Never Would Have Made It (5)Love Bandito