戦争を引き起こせば、高い内部留保を実現する。戦争には金がかかる。そこで、アメリカの資本家は、日本企業に高い属性を込め、円高という価値という属性を与える。日本企業は米国の命令に対応して労働者を搾取して高い内部留保を実現する。アメリカ金融資本家デヴィッド・ロックフェラーは、資本関係を土台に、日本に国債を大量に購入させる。アメリカは低金利しか国債の所有者に利息を支払わない。アメリカの労働者は日本の資本から搾取されない。

一見経済上不利な条件を何故日本の資本家はのむのか。それは、労働者からの搾取を強化できるからである。日本は国債を発行して、金融資本家から金を借りてアメリカ国債を買う。金融資本家、産業資本家に租税を特別措置法による補助金を与える。補助金は戦争資金なのだ。金融資本家への利息の支払は、増税により労働者に負担させる。アメリカは国債を日本に購入させることによって得た資金を支払手段として日本の株式を購入し、日本の労働者を搾取する。アメリカの資本家は、アメリカの労働者から搾取した金額の大部分を内部留保できる。

アメリカの国際金融資本が国債を買わせるのをフィクションするのは、為替相場の安定を図るという為替介入であるとする目的論は、ブルジョア御用学者の方便である。 日本の資本は、アメリカ国債を売却すればよいのではと言う見解が成立しうるが、アメリカの金融資本家や日本の国債を購入した金融資本家から内部留保の蓄積が命じられているから、売却してしまっては日本の資本家は内部留保が蓄積できないので自由意思の介在する余地なく、アメリカ国債を保管し、購入し続けざるを得ないのである。

アメリカの国際金融資本は、日本の資本に対して行ったことを韓国の資本と中国の資本にも行っている。戦争は新たな市場を創造することができるのである。グローバル経済とは、アメリカの労働者からの搾取を土台とした経済支配のことを言うのであって、流通の発達や地域販路の拡大というのは方便である。 カントリーリスクというのも、政治問題という上層レベルによる対立による信用度の低下という属性論、唯心論であって、ブルジョア経済学者による見事なまでの欺瞞である。現実には、生産関係が成立しえず内部留保の蓄積が困難となったのは、資本家による労働者からの搾取の行き過ぎが原因である。