資本家は、原発を停止させれば、医療に電力が回らないとの方便を用いる。社会福祉費用の削減を唱える資本家が原発を停止させれば、医療に電力が回らないと言っているのである。臍で茶を沸かすとは正にこのことである。現在では、原発を稼働させなくとも、オール電化が行うころができるといわれる。原子力発電以外の電力では、電力が医療に行き渡らないというのであれば、また、行き渡っていた場合も、米軍を撤退させ、自衛隊を解体し、大企業に兵器の製造を止めさせなければならない。資本家は、原発を稼働して軍事力を強化して中国や韓国や東南アジアの労働者から搾取して内部留保を拡大したいのだ。軍事力の不保持は、戦争を人間の良心によって回避できるという、人間の唯心論に基づいて言っているのではない。全ての戦争の原因は経済である。経済上の対立は、武力の行使でなく、金銭を支払って戦争を回避するのである。