土地という固定資本を収奪した土地所有者と奴隷との生産関係を規定したものが封建制であり、金という主人を持たない資本の所有者と資本を所有しない者の生産関係を資本主義という。封建制と資本を明確に区分する論者も多いが、どちらも資本の所有者と所有しない者との搾取関係の存在するという点で、共通する。土地や金銭を所有しない者を所有して労働をさせる。戦争を行わせ、搾取と収奪を拡大する。天皇や国王も資本家ということになる。 自らの経済関係に基づいて戦争を行い得るフィクサーも資本家である。全ての基盤は、経済関係であり、搾取の拡大と永続という「目的」を含有していることから、自者と他者の関係、労働者を疎外された立場に置くこと、契約関係、権利義務関係、戦争、機関、家庭は経済よりも上層にある。権威、目的、心理、宗教、道徳は空中浮遊している。戦争は、機関と機関の争い、軍人と軍人の争い、テロリストとの争いではない。資本家と資本家の争いである。9.11の原因も石油に係る資本家と資本家の争いである。金融資本家産業資本家間における資本関係経済関係である。資本家は、労働者をこれらに所属させ、固定させるという点で封建制と資本主義は共通する。