<p>会社法上の利益分配方法によらずに、会社の経済利益を会社と関係を有する者に移転させることを隠れたる利益配当(verdeckte Gewinnaussch<font size=”2″ face=”MS 明朝”>ü<font size=”1″>ttu</font>g)</font>と言っている。法人の所有者との資本関係、経済関係から法人が行うことを余儀なくさせられるものである。隠れたる利益配当の例としては、不相応に高額な役員報酬、無利息又は低利貸付け、低廉譲渡、貸付時に回収できないことが予想できる場合における貸付け、会社が社員の保証債務の引き受けること、特別の割戻し、社員に債権放棄を行うこと、社員が受けた役務提供を会社が損金経理することが想定されている。金融資本所有の課税庁が納税者に経済利益を隠れて移転する意図有りとすることも、納税者から見れば、課税するためという目的論であり、方便である。納税者が事業に係る支出の目的意図を主張して経済利益を隠れて移転する意図なしとしても課税庁にとっては方便である。隠れたる利益配当に当たっては経済利益を隠れて移転する意図は要件とはならないであろう。</p>
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