類推解釈の一つで、類推解釈をしてその結論を出すのが当然であると考えることに持ちいられるものを勿論解釈と言っている。しかし、経済取引をはじめ全ての物には属性は備わっておらず、当然の帰結というものも備わっていない。経済関係の上層にある法律や理論は、略奪と搾取を行い、それを社会に認めさせることに成功したものにすぎない。事実認定と問題提起を全体化して仮説推論を行っていけば矛盾点を摘出しえないとは言い切れないのである。法解釈においては、勿論解釈を行うことは科学者としての態度とは言えないであろう。