資本とは何か。資本が労働を疎外することによる略奪と搾取により獲得した法人の内部留保である。資本金であろうと資本準備金であろうと、資本剰余金であろうと、利益準備金であろうと、利益剰余金であろうと、包括的利益であろうと、別途積立金であろうと、いかなる名称が付されていてもそれは同じである。資本は、金、紙に価値を付与してを産業資本に貸し付けて、又は労働疎外済の商品、労働力商品の引渡しを受け生産手段とし、引渡した紙、金に価値を付し、商品を生産手段とし、労働者に貸し付けて価値労働を疎外し、疎外した労働を資本、債務に転嫁して純利益を産み出す基礎となったものである。資産の購入のためであるとか、事業に投資するために蓄積してあるものなどというのは現実に資産の引渡しを受け、又は、更に法律行為により権利を獲得して事業において資本増殖を残すまでは方便である。内部留保した貨幣を原資にして購入した生産手段により、財役務を再生産し、労働力の搾取の再生産により企業は内部留保を蓄積し続ける。