低所得者層が富裕層を批判するのは、嫉妬心という上層からではない。生産関係関係からである。彼らは、疲弊し、思考する時間もないのだ。生産関係経済関係を改善しない限りは、既成の事実関係から抜け出せない。生存すら危ないのである。一方、既得の経済関係により蓄積した内部留保の拡大命令を出す。既得の経済利益の拡大が嫉妬心、科学的思考を放棄した意欲の高まりという形で思考に作用を与える。自由競争とは生産関係経済関係を離れた科学的思考を離れた、欲得に基づくものを言う。法人税を引下げしないと、勤労意欲が低下するだとか、自由競争が阻害させるとの方便をのたまい、政治家は、決断力のある企業家のような人材がいないから駄目なのだというが、既存の経済関係社会関係を考慮せず、一刀両断する企業家タイプの奴ばかりだから駄目なのである。