方法とは、既存の事実関係がから問題提起してそれを全体化(二項対立などをしないこと)して、推論しながら行動を計画するまでのプロセスのことである。決断は伴わない。当然の帰結というものもない。計画後、試行と引き揚げ、調整を繰り返してゆく。人は、目的に従って行動するのではない。生産関係経済関係社会関係を土台にして問題提起に従って行動する。人間は既存の事実関係と関係では他者である。よって、方法と目的は事実関係に立脚するしないという点で異なる類型のものである。人間は、生産手段や労働力を動かすときのみ自者となりうる。