先日の2011年9月18日で、1931年9月18日の満州事変から、80年が経過した。決して、日本の侵略行為は正当化されるものではない。
にもかかわらず、歴史教科書をつくる会をはじめブルジョアジーたちの利益すなわち国益を擁護する立場の論者は、日本人の誇りだとかきれいごとを言って、日本は、侵略行為を謝罪すべきとする論者を、自虐史観と定義し、謝罪を求める中国や韓国に対し、歴史の捏造だとか反日教育だとか定義して批判を行なう。中国における一連の植民地化計画において、旧ソ連の行なった加害行為に関する写真は本物で、日本軍が行なった加害行為に関する写真は捏造だと決定したがる。確かに、芸能人をはじめとするグラビアをみればわかるように、一定の技術さえある者なら誰でも確かに写真は修正可能である。統計数値も操作可能である。
写真や統計は他の原因よりも注意を要しないことを奇貨として、ブルジョアジーは写真や数値を提示すれば、反対者を黙らすことができるとでも思っているのであろうか。公開された資料が全資料だとでも思っているのであろうか。歴史について、あらゆる側面から全体化する作業がさらに進めば、日本が行なったということが確証に向かうであろうと思っている。いずれにせよ、日本は、侵略を全く行なっていないなどということはありえない。一人でも人を殺せばそれは責められるべきである。謝罪することによって、誤った思考、誤った諸関係を乗り越えを行なっていかなければならないのに、今日でも謝罪どころか、日米の製品にも粗悪なものはいくらでもあるのに、中国の農産物は危険であるとか、中国製品は粗悪であるとかキャンペーンをやたらと行なっているのである。