29日に民主党の代表選が行なわれ、先程、結果が報じられ、形式的には、30日に総裁選が行われ、新総理が決定という段取りのようだが、実際には、次の総理、更に次の総理と、誰が就任するかは、予めアメリカ、ヨーロッパの国際金融資本によって決められているのである。

マスコミや広告代理店は、党内の駆け引き等ドラマをでっち上げるが、何年も前からきまっていたことなのである。つまり、人民にその名前が公開されないだけで、公開された時点における決して新事実ではない。既成事実なのである。

したがって、総理大臣はアメリカの方針を忠実に履行してくれる、人民を操作してくれる優秀な「技師」の中から選ばれる。だから、誰の名前が告げられても驚くことはない。総裁選の前からその結果に向けて一喜一憂しても仕方がないのである。

この歴代の優秀な技師たちは、メディア等を媒介に本当の問題点が何かを隠蔽したり、問題点から人民の関心を逸らさせたり巧みに操作する。総裁の交代時期か否かにかかわらずアメリカ主導の人事という既成事実という認識をもって、この巧みな操作に惑わされずに経済的関係、政治的関係その他諸関係相互の関係における本当の問題点は何であるか、常に批判的な検証作業が必要なのである。