先日、韓国のテレビ番組を放映し続ける産経デレビに関するデモ行進が行なわれたようである。しかし、抗議の理由が的外れのような気がするのだ。韓国の日本のテレビ番組が見られないから韓国の番組を放映するなだとか、このままでは日本のメディアが韓国に乗っ取られるだとか、いくつか抗議の理由があるようである。

まず、海外の番組を放映するな、日本の番組だけ放映すればよいのだとは、許容量の小さな子供じみた意見である。そして、日本のテレビ局の誕生の経緯を見れば、日本のテレビを牛耳っているのは欧米の国際金融資本である。第二次世界大戦の経緯を分析し、現在の世界情勢を俯瞰すれば、国際金融資本が貸付をフィクションしたいのは、中国の市場、労働力、経済資源等である。日本や韓国を支配下に入れて、協力させる必要がある。

日本と韓国の労働力は、アメリカ、ヨーロッパの国際金融資本にとって利用価値があるのである。したがって、アメリカに追従することをもって産経テレビ等日本のメディアに抗議デモを行なうのであればば話はわかる。

しかし、韓国が日本のテレビ局を乗っ取ろうとしているとすることは的外れな議論であり、韓国を叩くことは即刻止めるべきである。韓国を叩く奴らは、アメリカに服従することは歓迎するくせに、韓国の産業、芸術作品等が参入してくることには露骨に嫌悪感を示すのである。これは、第二次世界大戦中、強制連行により韓国から日本に連れてこられた韓国の子供たちが創氏改名により、日本式の名前が付けられ日本の国民学校に編入させられた。日本について勉強する間もなく連れてこられたわけであるから、日本の言語や歴史について知るわけなどない。

そして、日本が上手に話せないことや歴代の天皇の名前が言えなかったことをとらえて、日本人の親や教師は、韓国人は能力が劣ると言って馬鹿にしたのだ。当時の大人が子供に韓国人は劣るという考えを植え付け(その例として馬鹿チョンカメラのチョンは朝鮮人のことであり、パクリは、創始改名時の「朴」「李」に関連させて発生した言葉である。いずれも、日本人が何の根拠もなく、韓国人、朝鮮人というレッテルを貼り日本人とは区別し、韓国の人に能力が劣るという性質を与えたものである。)、それが、親から子へ、子から孫へと言い伝えられてきた。

そして、戦後も差別の構造が残り韓国の人は、本名を名乗ることができず、いわゆる通名で生活してきた。韓国の産業、芸術作品等を締め出そうとする者たちは、代々親や先輩には逆らってはいけないという教育勅語を無批判に受け入れてそれが代々伝えられてきたから、韓国をどこか見下しているのである。

このように国際金融資本は、自作自演して日本と韓国の労働者を対立させてきた。

日本は思いあがっているのだ。実際、番組としての質を基準に世界各国の番組が放映されるようになれば、日本のつまらない番組など視聴者によって淘汰されるであろう。マスコミの報道とは違って、実際のところ日本の映画や音楽など日本が「後進国」といって馬鹿にしている国よりも評価が低いのである。アメリカにこび、韓国を叩く者たちは、国益のことしか頭にないのであろう。国家の利益を守るために、ひたすら韓国を叩くのである。