身近にいる「政治家」は、自らが支配しようと考えている相手が隙を見せたときだけではない、いわゆる時間的・経済的に余裕がなく、心に余裕がないときに、問いを発し、選択を迫る。

それどころか、故意に、直前になって、問いを発し、選択を迫り、考える時間を与えない。偶然を装って、故意にやったと思われないように万全に根回しも含め準備する。

支配者は、支配したい相手の「自分がここでNoと言ったら、周りに迷惑がかかる、断ったら、先方は傷つくだろう」といった良心に期待するのである。そして、決断を渋ろうものなら、「俺の顔に泥を塗る気か」とダメを押す。そして、やむを得ず、「Yes」と言うと、支配者は、被支配者が自らの意思で選択したことにして、「一本取った」気になるのである。

世の中偶然などない。無理なものは無理。あなたが責任を感じることはない。取引を企図した者が悪いのだ。「泣く子と地頭には勝てない」を巧みに利用するものがおいしい思いをする世の中であってはならない。

泥を塗れ!