おもてなしとは労働契約にないこと、労働契約を超えた労役の提供をさせること、すなわち無償労働であり、資本による労働者からの搾取である。

コストパフォーマンスが高いとは労働契約に基づく賃金を超えて資本に利益をもたらすことである。顧客の満足、期待や効果は実体のない観念であり、顧客は期待や満足に関係なく労役や商品の引渡しを受ければ販売側資本に価値属性を付与された現金をマックスで消費せざるを得ず、疎外した労働を資本に転嫁したところの商品に価値属性を付与して顧客に現金を消費させることに成功したか否かによってコストパフォーマンスの高低が規定されるのである。

経済関係を土台に労役を購入した経済実体が、販売側の労働者に商品に支払った現金に付与された価格を超えて労役を提供させても、国際金融資本の中央銀行の所有関係の維持義務、国際金融資本と当該産業資本の資本関係、労働力の再生産義務から規定されているから、資本を食いつぶされることは許されず、労働者の賃金は上がらないし、損失分は労働者に転嫁され、労働過程は延長され、資本は増殖する。