建物も、建物付属設備(経済上は建物なのであるが)もそのものは、利潤を産み出さない。

時間は実体のない観念である。

時計はものさしではない。時計には価値が備わっていない。

国際金融資本は、労働力に労働をさせ、労働力の労働により作られた商品を労働者に稼働させ、労働の終了した段階で交換し、商品に価値を付与する。それが時間である。
国際金融資本は、建物、建物付属設備、機械、器具備品を労働者に貸し付けて、労働をさせ、労働の評価を疎外することで利潤に付される価値がフィクションされる。

労働をする毎に、納期が短縮され大量生産させられる毎に労働力商品の評価が高くなり、建物、構築物、機械、器具備品の評価が下がるので労働の強度に応じて計上される減価償却費ー資本関係を源泉に労働が強化されるに応じて全労働力商品の評価額総額は下げられ、強化された労働に応じた労働力商品の単価は応じなかった労働力商品よりも下がり、時計は物差しであるとの方便が加えられ、会計上も税務上も現実の労働に基づいていないがーは、労働に付与された評価で労働力商品に付加され労働に応じて支払われなければならないものである。

建物付属設備が定率法から定額法になるということは、国債の返済負担の繰延べが行われないということである。

減価償却費が計上されている段階で、労働力商品に付与された価額は搾り取られているのだが、後付で付与された借入れの属性が付与された利潤の分配が続き、労働者にとっては実体のない国債の返済負担が、早まるということで、戦争、製薬、エネルギー、種子への投融資が加速するということである。