TPPによって、食糧の安全が保障されるであるとか、日本の農業が活性化する、だから、日本は、米をどんどん輸出して、食糧を供給して食糧の安全を保障し、日本の農家の生計が維持できる、TPPの失敗は残念であるとかいう論者は、緑の革命の真実を知っているのであろうか。
アメリカでは既に行われていることであるが、ロックフェラーがモンサントやカーギルに投融資をして遺伝子組み換え種子を開発製造させ、アジア、アフリカの農家に、各地の中央銀行ー実体は民間銀行ーとの資本関係を土台に、世界各地の農家に遺伝子組み換え以外の種子を購入させずに、遺伝子組み換えの種子を労働者に貸出し、稲の生産サイクルを短縮し、生産の回転数を増し、労働に付された価値の疎外の量を増していく。
米や小麦を食べた人間、世界各地の人民の肉体を蝕み、疎外された価値は、戦争、製薬に投融資されているのだ。農業労働者は、安く評価された労働力商品の価格しか受け取れない。貧しいままだ。
日本の資本は、TPPを締結することを余儀なくされるであろう。ロックフェラーは、TPP法案が通過しようが、いかなる規定になろうが、フィクションされた日本に所在する銀行、企業、労働者との資本関係、経済関係に応じて、遺伝子組み換え種子を購入させるであろう。TPPが成功して、ロックフェラーのやっていることが、実体上合法であると社会に認めさせることができれば、日本の農家も加害行為に加担することとなり、それが正当、合法であるとの評価がされてしまうのである。花畑なことを言って、世界中の人々を苦しめないでくれ!。
建前としては、戦争に反対しておいて、実はロックフェラーからおこぼれを頂戴したいのか、実は戦争を待望しているのでは。テメエの家族さえ戦争に行かなければ、他人の餓鬼は戦争に駆り出されても、軍需工場で疎外労働をさせられてもかまわないと思っているのであろうか。そう思っているのではと思いたくなる。