Funky MetersのLiveに行ってきました。
Key,Bass,Guitar,drumus各々が、音の隙間を埋め合いながら、各曲進行していきます。
New Oreansで発展してきたビートだけでなく、
Sly Stone, Stax, Northern Soulのクラブシーンのエッセンスを採り入れた
混沌とした楽曲は、ガンボシチューではなく、ドライフィッシュ、ハチノスが入った
ナイジェリアのオクラシチューのよう。
人間には、本能は備わっていない。
人間には、資質は備わっていない。
R&Bのアーチストは、本能や資質に基づいて音楽を演っているのではない。
そのことがよくわかります。
日本のアーチストより遥かに
ランスルーやセッションにおいて楽曲ができるまでの過程を
大切にしていることが看て取れます。
鍵盤のArt Nevilleは、指先やリストではなく、
右足のペダルでもなく、左足をツイストさせながら、
ピッチをコントロールしています。
ベースのGeorge Porter Jr.は、ピックを全く使わず、指で弾き、
力強いアタックを見せ、
一音一音強弱を付けています。
ウッドベースの役割を与えたり、
ミュート奏法を採り入れたり、、ヴィブラートをかけたり、
スライドさせたり、あらゆることをします。
Art Nevilleは、コーラスでも、右手を右耳に当てながら、響きをチェックしながら、
仕上げています。
Gutitarは、曲によって、
ボトルネック奏法も採り入れていました。
Drumsは、所々、消え入るようなハイハットのみで、
Bass Lineを浮き彫りにさせたりして、
曲を通しての構成も学ぶところがあります。
レコーディングの没テイクのようなやり取りや
カンペを破り捨てるパフォーマンスも
R&Bのアーチストはよく演る演出です。
演出上、アンコールに応えて演じているかのように見えて、
事前にアンコール曲も曲数にカウントしたところで
何曲演じるかを始め、契約で事細かく決められています。
一音一音、音を拾いながら、線で捉えて聴いて欲しい。
漫然と聴いていたら損をするLiveです。
ステージから引き揚げる際、Art Nevilleには握手をして頂きました。
伝説の人から、又、一人握手をして頂き、思い出がまた一つ増えました。
※写真は、Live終了後に撮影したものです。
in Billboard Live Tokyo