<p>国際金融資本は、創業経済実体との資本関係から資本増殖、中央銀行の所有維持が義務づけられていることから、中小事業者の永続を義務付けるが繁栄を願ってはいない。

金融機関の使用人は国際金融資本との資本関係、生産関係に基づいて労働しているだけで、資本増殖したい、したくないの意思は持たない。国際金融資本は、生産した商品、労働力商品と紙切れが引き換えられる経済システムを社会に認めさせてから、紙切れの貸出により投融資を受けた法人を事実上所有し、その返済を受けた後の資本増殖に利息という後付の方便を用意した。

よって、産業資本が紙切れを消費してくれる産業をしてくれればくれるほど、国際金融資本は資本を増殖することができる。だから、国際金融資本は戦争をさせたくて仕方がないのだ。

既存の事業が、労働者に資本を貸付け、労働を疎外して、疎外した労働を資本、費用負債に転嫁し、資本を増殖する過程に要したよりも多額の金を貸し付けて、生活上用いられてきた商品、サービスを行ってきた法人を紙切れを消費する医薬品、原子力、石油、軍事産業への転向を余儀なくさせる。金融資本は、信用に基づいて金を貸すのではない。

産業資本が返済できなくなっても、国際金融資本は中央銀行を所有しているから、資本は名目であって、名目上の資本は枯渇することがないのである。

産業資本の現実の利益損失創出過程、資本増殖、資本食い潰しに関係なく金を貸す、粉飾決算書を出させて欠損法人に貸し付けたことへの後付けの方便を用意する。金融資本は、産業資本を清算させることなく、資本増殖の基礎となる産業資本とその労働者を生かさず殺さずにしておくのである。金融資本は、役員を含む労働者の報酬を決める。国際金融資本は資本関係を土台に女を所有する。国際金融資本は、産業資本、労働者の子息に労働力の再生産をさせるのである。

資本の規模を問わず、金融資本、産業資本の子弟は「彼女」と別れさせられて金融資本が用意した別の産業資本の子女と結婚させられている。

金融資本は、資本増殖をもたらさなくなった老人医療、介護福祉、肉体を労働に提供できない経済実体には投融資を行わないのである。

産業資本が資本に付される価値を増殖できるのは、労働者が疎外労働に応じたからである。しかし、金融資本が金を貸してくれたおかげで助かったとか、借金をしない経営者は五流であるとかは奴隷の道徳にどっぷりと毒されているのである。その場の支払を凌いだだけで国際金融資本との資本関係は続くのである。</p>