資本は、国際金融資本から投融資を受けているから、資本、生産手段を購入し、つまり金、紙幣を消費して、資本、生産手段を貸与して労働を疎外して債務を返済することを余儀なくされる。労働者は、資本、生産手段を貸し出されているから、労働を提供し、生存し労働力を再生産して債務を返済することを余儀なくされるから、消費をしなければならない。

消費の段階において、資本関係から安く買わざるを得ない労働者も生産した労働者の労働を疎外していることになる。

消費により、消費をした労働者と生産した経済実体の労働者の間には、産業資本と当該産業資本と経済関係のある産業資本の労働者の関係が形成される。

高所得労働者が消費をすることにより、産業資本の収益、利益は増大する。増大した資本は国際金融資本に所有されているから、中央銀行の所有関係の維持義務により、労働者の賃金は上がらない。労働を疎外した方が資本が増殖できるからである。

消費させることにより全労働者、産業資本の借入は膨らみ、国際金融資本は資本が増殖される。国際金融資本は開発製作コストのかかる原子力、石油に投融資する。投融資による資本の所有、利息配当を得ることができる。

さらに開発製作労働を疎外することにより資本は増殖できる。消費が増大しても労働者の賃金は上がらず、生活は豊かにならないのである。