神聖喜劇の作者で、野間宏の真空地帯、真空地帯を擁護する宮本顕治と論争を展開した大西巨人が肺炎にかかり、資本が規定し、社会が認めることを余儀なくされた時間でいうところの2014年3月12日に亡くなった。そこで軍隊における階級、経済全関係について論じなければならない。

産業資本、その子法人である国庫、軍は資本が金融資本に比べ脆弱であり、その資本だけで、兵器の開発製造を行い兵隊を雇用し戦争を行うことはできないから、戦争実施、遂行の権限は取得していない。軍は、昭和天皇、国際金融資本から投融資を受け、国際金融資本と資本関係にある。

産業資本は国際金融資本ロックフェラー、ロスチャイルドから投融資を受け、スイス銀行の使用権の貸与をされた国際金融資本昭和天皇から投融資を受け、資本関係が存する。ロックフェラーと天皇の資本関係は戦後、平成と続き、3・11の原爆投下前も両者の会談が行われ、投下後もロックフェラーの使用人のオバマと天皇は会談しロックフェラーからの贈与と架空資本の引渡しにより資本関係は強化された。

軍も産業資本も、資本を増殖することを余儀なくされ、増殖した資本を国際金融資本に引き渡し、利息という後付の方便を与える。産業法人は石油やウランを購入し、疎外労働をさせて、石油、ウランのような原材料、原子炉や兵器に疎外した労働を転嫁し、引き渡して資本を得て価値属性を付与することを余儀なくされる。

軍は産業法人から兵器を購入し国際金融資本から投融資を受け、疎外労働をさせることにより資本を増殖せざるを得ない。産業資本と軍の間には資本関係、経済関係があり、軍は国際金融資本の曾孫法人ということになる。

軍における士官、下士官、兵も資本と生産関係のある労働者、使用人であり、士官、下士官、兵の間に資本関係、生産関係、それらを土台とした実体関係があるのではない。学校や監獄は、国際金融資本からその孫法人たる国庫を通じて投融資を受け、資本の増殖をもたらさない労働者、労働待機を余儀なくされている者に、資本は精神科医という工作員を使用して、病気という価値属性を付与して、疎外労働をさせ、教育訓練という後付の方便を創設する。軍においても、学校や監獄においても経済実体、法人と異なるところはなく、行政法でいうところの特別権力関係なるものは存在しない。 軍に特別の権力関係があるとすることは、大西氏は権力の側に加担するとしたが、より厳密に言うのであれば、権力の取得過程の土台にある国際金融資本の資本増殖に加担することになるのである。