<p>ビットコインを仮想通貨と社会は言うが、円やドルやユーロを始め社会で流通し認知させることに成功した金属、その集合体である通貨も架空資本、仮想通貨である。金の引換所を所有する経済実体を所有することにより、如何様にも名目上の在高を調整でき、その引渡しを待たせたり、引き渡さなくても取引できる架空資本である。現金もビットコインも物とは異なるものではなく、現金「商品」である。汗水たらして提供した労働や汗水たらして垂らして生産した商品と国際金融資本が労働を伴わないで労働者を使用して発行させた金や紙、又は発行されたことになっている、実体のない金や紙とが引き換えられているのである。

国際金融資本が所有するメディア、行政機関は、ビットコインについては名目上の発行機関や実体関係が存在し、国際金融資本の資本関係を土台とする規制を受けているにもかかわらず、中央銀行のような規制を行う機関がないことを問題にするが、世界の大部分の地域の中央銀行を所有する国際金融資本のことを規制する機関、経済実体は存在しないことは誰も問題にしない。ビットコインの存在を認めることは、ビットコインを発行するとする名目上の中央銀行が一つ成立し、国際金融資本が所有できていない中央銀行の成立を認めることになるから、既に所有している中央銀行の他の経済実体によって買収され、国際金融資本は生産手段、労働力商品を購入して資本を増殖することを余儀なくされ、投融資を受けざるを得なくなり、新たに中央銀行を所有することとなった経済実体との間に資本関係が成立する。

商品もビットコインも社会に認知させることに成功した円、ドル、ユーロのような通貨とされるものも「物」であり、価値属性は備わっていない。金も建物、原材料もそれを労働者に貸与して、労働を疎外し、疎外した労働を、生産した資本、労働力商品、既に他の経済実体から取得した資本に転嫁することにより、現金の給付を受けて価値属性が中央銀行の所有関係に基づいて付与される。金を消費して金、紙、架空資本以外の商品、労働力商品を購入することなく、金、紙、架空資本以外の商品、労働力商品購入の源泉となった投融資を受けることなく、金、紙、架空資本を所有し、金を貸与することで、又は貸与せずに、労働の疎外を経て、金の名目上の引渡しを受け、価値属性を付与することにより実現した所得は、貸与の源泉がビットコインであろうと、円、ドル、ユーロであろうと、配当所得又は利子所得であろう。

金、紙、架空資本以外の既に労働疎外済の商品、労働力商品を資本を引き渡すことにより購入して他の経済実体に貸与して、労働の疎外を土台にして得た現金に価値属性を付与することにより実現したものは、貸与資本の源泉、資本の引渡しにより取得した資本が中央銀行の発行した金、紙であろうと、ビットコインであろうと譲渡所得又は不動産所得であろう。</p>