農業、水産業、畜産業は、生活の土台となる食糧を供給する。土木や鳶、運搬は住居を建築する。疎外労働分の支払いを終え、中央銀行が全人民の共有となって全ての人民が必要に応じて金銭が受け取れるようになったとしても、生活の基礎となる衣食住についての労働はせざるを得ない。金融資本、コンサルタント、政治家は農林畜産水産業がいなければ成立しない。
金融資本、コンサルタント、政治家はいなくとも人民の生活、経済社会は回転する。交通、通信、インフラは現状維持で足りる。原子力はなくても生活、経済、社会は回転する。現業にたずさわる労働者は雨の日、雪の日でも労働する。
現業の労働者が金融資本や投資家よりも賃金が安くていいわけがない。労働について疎外されることなく賃金が支払われなければならない。金融資本や投資家が最も儲かる社会であってはならないのだ。
弁護士にしろ、社労士にしろ、税理士にしろ、会計士にしろ、経済上強い者を扶け、経済上上弱い労働者、生活保護受給者をくじく者が多いのはあまりに寂しすぎる。外の空気に属性を付与するならマイナス10度位であったであろう。
風雪の強い東京で働く労働者を傍で仕事をしながら傍で見て感じたところである。人民の中には肉体を生産手段にして労役を提供できない者もいる。労働は労働力、生活過程を引渡して現金を得る手段にすぎず、資本を増殖させる義務がないにもかかわらず、中央銀行を所有維持義務が課せられた国際金融資本との資本関係から資本から資本増殖をもたらさないことを理由に就職できない者がいる。
生活保護は生活、経済社会の基礎となるから必要である。労働者の中に生活保護受給者を叩く者がいるが、生活保護受給者を叩くエネルギーを資本と闘うことに向けて欲しい。闘うといっても武力ではなく、現実の経済関係、資本関係、生産関係に基づいて問題提起をして欲しいのである。労働が疎外されることなく支払われることで、全ての人民が経済上生活上の必要に応じて受け取れるようになった後も、生活上経済上の必要に応じて資本を源泉に既存の農地、生産手段の使用権を得て現業に携わる者が途絶えることはないであろう。