<p>機械化の進展により、19世紀においてすら、1日3~4時間の労働により社会からみて生活に必要な生産を産み出すことができるとされた。
バーランドラッセルは、戦争によって、生産労働が減少しても生活必需品をまかなうことができ、生産労働を減らすことは可能であるとした。
しかし、労働過程は短縮されない。他の仕事を資本家に生産関係を土台にやらされ、労働過程は延長する。資本は従来から監獄を創設に労働力商品を創造してきた。
資本は、ポール・ラファルグが指摘する「労働への愛、情熱、労働は最高に神聖なものである」、バーランドラッセルが指摘する「勤労は望ましいことである」という奴隷の道徳を持ち出して労働させてきた。
資本は、労働過程を長くすることで労働力商品を無知にすることに成功した。コンプライアンスの費用は削減された。
資本は生活に必要な消費をフィクションし、専業主婦に子供二人、豪華な一戸建て、高級車といった消費を小市民に義務付け、資本家所有の女が貸し出され生殖を行わせ、搾取の土台を再生産させるということに福利厚生の価値属性が付与される。
女の労働は度重なる疎外が行われ、性を売らざるを得なくなる。
よって、過剰生産がもたらされた。現実の労働は疎外され資本に転嫁される労働が増加する。国際金融資本は労働を頑張ったからではない。
社会における過剰に生産された生産物とそれと交換される現金商品を管理することによって金融業を開始したから富を蓄積したのである。
資本家階級は生殖に励み、子息と資本関係、生産関係を結び子息に資本を移転した。増殖した資本を資本家が捌ききれなくなった。
ラファルグは、労働者の「怠ける権利」を提唱しバーランドラッセルは怠惰を賛美した。国際金融資本は、現金商品、架空資本、債権を所有する。金融資本は産業を所有しない。国際金融資本は生産手段を所有しない。
固定資本、生産手段は売却される。国際金融資本は、産業資本に掛売をさせ、産業資本は債権を回収できず、投融資を受けざるを得なくなることを、ラファルグは、ロスチャイルドの例を挙げ、産業資本への金融資本の投資とそのリターンを得るという関係を説明し、過剰生産の原因が国際金融資本ロスチャイルドと産業資本の資本関係であることを説明している。
金融資本は、信用という実体のない観念により掛売を促進させた。国際金融資本は、産業資本に「借金をしない経営者は5流である」という道徳を注入した。
生産手段を労働力商品に貸与した。投融資を受けた債務者が破産しようが、国際金融資本は紙幣発行権があるから現金が足りなくなることはない。
中央銀行の準備金制度の存在から、全ての人民が生活保護で生活できるし、各経済実体の生活の土台となる現金留保に基づいて労働に参加し、各経済実体の生活の土台となる、必要な金額だけ受取ることができるのである。
現実には資本関係から労働せざるを得なくさせられているのであるが、生存と疎外された労働を義務付けている生産関係からみれば、資本関係から労働過程の継続は義務付けられるものではない。
怠ける権利を導き出すことも可能である。全ての経済実体の所有とみれば、準備金制度の存在から、投融資を受け資本関係を締結する土台がないから、全ての経済実体は、資本関係から労働をする義務はない。
ケネディーは、中央銀行を所有する金融機関を他の経済実体に買い取らせる過程を考案し暗殺された。
国際金融資本が架空資本の購入により、紙幣発行権を得るという実体関係を規定したことから、金融資本を育成することにより、国際金融資本は投融資を受け産業を行わざるを得なくなってしまうから、国際金融資本はオフショアに現金を留保して、他の経済実体に投融資を制限せざるを得なくなった。
劣後金融資本から、利子、配当、租税、保険の名目で現金を回収せざるを得なくなった。負債は相続放棄できないこととされ、生存を義務付。労働力商品の労働は度重なる疎外が行われ、疎外され、搾取された後の賃金で生殖を行い搾取の土台の再生産を余儀なくされた。
地主の現金留保は、生産手段の貸与に基づく、労働力商品の疎外された労働から成立していることはこれまでも指摘されてきた。
現代では、金融資本家の現金留保は、資本関係に基づく労働力商品の疎外された労働から成り立っている。国際金融資本は、生活する上で必要のないものを作らせ、リターンの大きい原子力、石油に投融資を行い、戦争を行わせる。
生産を行わず、リターンを産まない福祉、生活保護には投融資を行わない。過剰生産、経済実体の土台のない過剰投資の土台は、こうした金融資本経済が土台にある。</p>