紙幣交付の源泉の一部は金、名目上は紙切れの預金であるということになる。

しかし、預金した側は国際金融資本に資本関係を創設することはしていないのである。紙幣が手元になければ生産手段を購入したり資本を貸し付けることができないシステム、中央銀行の出資設立が既に金庫番と王侯貴族の間に無償貸付けによる資本関係により成立してしまったからである。資本関係により経済実体は資本充実を余儀なくされ預金をせざるを得ない。

現実には各経済実体が預け入れた金、紙幣は石油、原子力、医薬品、ドラッグ、戦争に投資される。銀行に実体のない信用という価値属性、観念を付与する。預金は投資と見ることができ、国際金融資本でない経済実体の架空資本への投資はこの流れを汲む、しかし、口座への預け入れについては配当はされない。預金は貸付であるから利息がつく。預金をした経済実体からみて借入利息よりもわずかな利息しか得ることができない。国際金融資本は中央銀行を所有しているから、名目上の紙幣の流通量、残高を設けることができるから、預け入れた経済実体が引き出しの手続を採るや否や即座に対応できるのである。各経済実体は、口座から金、紙を引き出さない限りは口座に払い込まされて、石油、原子力、医薬品、ドラッグのコストを負担させられて汗水たらして得た金、紙を失うのである。