当社は退職給付会計を採用し、一時金制度と年金制度がある。当事業年度の決算において、退職一時金に関して、下記金額を繰入れ、退職給付引当金に繰入れ、退職給付引当金から取り崩して退職金を支出した。

(借)退職給付費用 14,400,000 (貸)退職給付引当金 14,000,000

(借)退職給付引当金 2,300,000 (貸)現預金 2,300,000

(1)当事業年度の処理

税務仕訳

(借)退職給付引当金14,400,000 (貸)退職給付費用 14,400,000

(借)退職給与 2,300,000      (貸)退職給付引当金 2,300,000

別表四 退職給付引当金否認 14,400,000(加算留保)

     退職給与認容 2,300,000 (減算留保)

別表五(一) 退職給付引当金 2,300,000(当期の増減の「減」)・・・退職金支給額

              14,400,000(当期の増減の「増」)・・・引当金繰入額

                   -2,300,000+14,400,000=12,100,000→差引翌期首現在利益積立金額

(2)翌事業年度の処理

翌事業年度、退職給付引当金額に9,600,000円繰入を行い、退職使用人に2,900,000円引当金を取り崩して支払った。

決算仕訳

(借)退職給付費用 9,600,000 (貸)退職給付引当金9,600,000

(借)退職給付引当金 2,900,000 (貸)現預金 2,900,000

税務仕訳

(借)退職給付引当金 9,600,000 (貸)退職給付費用 9,600,000

(借)退職給与 2,900,000 (貸)退職給付引当金 2,900,000

別表四 退職給付引当金否認 9,600,000 (加算留保)

      退職給与認容 2,900,000 (減算留保)

別表五(一)退職給付引当金

        期首現在利益積立額 12,100,000.

        当期の増減の「減」  2,900,000・・・退職金支給額すなわち引当金取崩額

        当期の増減の「増」 9,600,000・・・引当金繰入額

        差引翌期首現在利益積立金額 18,800,000