IAS1号やFASB基準、イギリスのASB基準にある包括的利益計算書にあるその他包括的利益には、株式保有による未実現損益、土地再評価損益、企業年金についての追加最小負債といったものがある。その他包括利益に計上するものは、資産に備わっていない、実体のない価値属性を源泉とするものであり、国際金融資本家の経済関係により労働の疎外を土台に変動させられるものであって、その他包括的利益の開示により、企業の現実の現金留保とは乖離したものとなる。
金融資本家は、労働の疎外を土台とする年金積立の不足の方便により、労働の疎外を土台に、現金留保不足の属性を与え、労働者には退職金が支払われず、属性を与えられた法人を直接又は全資本家の集まりたる国家を通じた国債返済負担の投入により、国債発行のフィクションを通じて労働力を買収し、労働を疎外し架空資本に高い価値属性を与え現金留保を蓄積する。
所有する法人を使用して労働者から搾取したことを土台とする金融資本の現金資産は、オフショアに送金され、オフショアに預金し労働力に貸付けをフィクションしている現金資産を年金資産とみなせば、年金積立不足は方便である。国際金融資本が出資した機関を使用してその資本関係に基づいて創設されたものである。