金融資本家にとっては、いかに自らが所有、雇用する全資本家の運営経費たる租税を負担せずに、労働者に負担させるか、産業資本家にとってもいかに労働者に租税を負担させるか課題にしている金融資本家は、オフショアにオランダ子会社所有の法人を設立し、そこに資金管理という方便を与え、手数料、ロイヤルティ名目で送金せざるを得なくさせ、オフショア法人の役員にもなって、わずかながら役員報酬を受け取ったり、オランダ子会社に配当を送金させたりしてきたのである。現実に労働している者の賃金は絞り、現実に労働をしていない者に報酬、配当を支払い、課税も免れてきたのである。