税務署員は、企業のホームページを見ている。ホームページとリンクしているブログやtwiter、フェイスブックも見ている。そこにある時計、貴金属やブランド品といった私物を見て贈与関係、金の流れを追って把握する。別に自由意思で見ているわけではない。全資本家の集まりである国家を所有する資本家との資本関係、生産関係に基づいて見させられている。企業のホームページは、申告書上の売上よりは多く売上が掲げられている(大部分の場合、ホームページ上では、企業の実績をよく見せている)。申告書に記載されていない支店、海外関連会社、海外支店が掲載されていることがある。営利活動をしている組合があったりする。大抵は赤字であるが、申告していない関係会社が掲載されていたりする。登記上の代表者とホームページ上の代表者が異なっていたりする(更新が長期間なされていないわけではない)。主要取引銀行、株主が申告書と異なっていたりする。申告書買い物かごで買い物ができるかをチェックする。税務署員にとって企業のホームページは、問題提起の手がかりとなる情報の宝庫なのである。