Freddie Hughesは、アーカンソー出身のシンガーで、1943年8月20日California州Berekeley生まれ。

Holidays、Five Diciplesに参加。1957年、the Markeetsのメンバーとして、Tear Drops / Baby,Please(Melatone 1005)でレコードデビュー。

Teardropsは、3連のR&Bバラードで、甲高い声でスクリームする唱法がこの頃の他のシンガーと異なる、ソウルミュージックを先取りする新しいものであったことが推察できる。Baby Pleaseは、ギターのFillinや間奏でFuzz toneを使用していたりする、3連のブルースバラードで、Get a Jobに通ずるようなDoo-wopコーラスが被さり、間奏の後半のギターのリズムは、一部後のShimmyのリズムを先取りしたかのように感じさせる部分がある。

1961年には、the Creatorsのメンバーとして、I’ve Had You / Drafted, Volunteered, Enlisted(Dootoo 463)、Too Far Turn Around / Hell There, Mister Gravedigger(Dore 635)をリリース。

更に、the Four Riversのメンバーとして、1962年、Send My Records C.O.D./ I Walk in Circle(Music City 845)、I Confess / Sooner or Later(Josie 901)をリリース。

続く1963年には、the Cymbalsのメンバーとして、One Stop too Far / Shout Mama Linda(Amazon 709)、Voice of A Fool / Way in the Night (Dot 16472)をリリース。

1964年には、the Music City Brothersのメンバーとして、Music Cityレーベルから3枚のシングルをリリースする。

1966年には、the Casanova twoの名で、We Got Too Keep on / I Was A Fool(Earlybird 49658)、Love’s Philosophy / Maybe They’re Right (Early Bird 49661)をリリースする。

1968年発売の「Send My Baby Back」(Wand WDS-664)が唯一のアルバムで、60年代後半のビリースチュアートみたいな都会的なソウルに高音でスクリームするヴォーカルのSend my baby back、60’s前半のノーザンソウルと初期のドレルズのような曲調に、メリスマ唱法を見せながら高音で熱くシャウトし、コーラスもそれに応えてメリスマを混ぜながら歌うI gotta keep my bluff in、コンガやウォッシュボードも登場する、時折フェイドアウトする唱法を見せるHe’s no good、ファルコンズやサムクックの曲に通ずるテンポを速くしたメロディ、空ピック、ミュート奏法のギターのTonight I’m Gonna see my baby といった曲から構成されており、個人的にはTonight I’m gonna see my babyが気に入っている。

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[A](1)Send My Baby Back (2)Tonight I’m Gonna See My Baby (3)We Gotta Keep on (4)He’s No Good (5)Natural Man

[B](1)I Gotta Keep My Bluff in (2)Every Night I See Your Lovery Face (3)Where’s My Baby (4)You’re My Everything (5)What Am I Do without Your Sweet Lovin’