国際金融資本の工作員である国連食糧農業機関(FAO)によると、世界人口の8分の1に当たる8億6,800万人が慢性的な栄養不足であると推計できるとした。8億6,800万人の内、8億5,200万人が発展途上国と呼ばれる国の人々で、サハラ砂漠以南のアフリカでは、栄養不足の人々が、1990年~1992年の1億7,500万人から2010年から2012年は、2億3900万人と増加している。
アフリカ、アジアでは、耕地や労働時間が、穀物、野菜の栽培ではなく、先進国の資本家、経営者、富裕層の嗜好品、奢侈品の生産に当てられてきた。工業製品の原材料となるゴムの栽培に当てられてきた。先進国と呼ばれる国の資本家が投融資して工場を設立しても、低賃金で長時間労働させ、内部留保を蓄積してきた。内部留保は、労働者の労働と労働者の賃金搾取を土台とする。アジア、アフリカの人民は、搾取されてきたから生産手段を持たず、資本家に投融資の見返りとして武器を購入させられ、戦争をさせられる。戦争資金が不足し、資本家からの再投資を受けざるを得ない。産業に回す金がないから戦争を継続させざるを得ない。資本家は益々富を蓄積する。税金も貧しい国の労働者に行き渡らずに、投融資した側の富裕国の資本家に特典として与えられる。発展途上国と呼ばれている国の労働者は、穀物や自らが生産した工業製品を買うことができない。金銭及び食料衣料をはじめとする現物の支給して既成事実である飢餓と栄養不足を救済することが急務となるが、これらの支給は、未払賃金の支払いであって、投融資や援助や贈与といった属性を与えて労働者搾取を再生産させているようでは、利息や配当や内部留保の蓄積の原資を提供せざるをえない関係が続く限りは、先進国という属性が与えられている国の資本家と発展途上国という属性が与えられている国の労働者との生産関係経済関係は改善されないであろう。
国際金融資本は、緑の革命を宣伝し、今後も第二の緑の革命を行い、いわゆる遺伝子組み換え食品、医薬品への貸付のフィクションを行い、疎外労働を強化し、大量生産により、資本を蓄積していくのだろう。