個人及び法人が、有価証券を購入して資金を投資し、運用益を得たり、資金調達を行ったりすることがある。金融資本家は、手数料、利息、配当という方便により、資金繰りが苦しい事業者、業績が悪化している法人を探し出して、金儲けするだけでなく、業績が悪化していない事業者に貸付けを行うことによっても、その労働者を搾取して、業績を悪化させ、清算させたり、投融資して買収したりすることができるのである。清算させて、貸倒れが建っても、税金が投入され、国債が発行され、それを購入した金融資本家の関連会社が儲かるのである。円高であるとか株価であるとか、利率であるとかは、物に属性を与える行為で虚構であり、方便で、有価証券購入者が所有する労働者が搾取される現実の原因理由は、上記の、金融資本家が金を投融資すればするほど金融資本家が儲かるという構造にある。事業者が金融機関との間に資本関係、経済関係を形成してしまったことになるのである。個人及び法人が、業績の悪化していない法人の有価証券、公社債に投資して資金調達を行うとすれば、投資した本人の資金繰り、業績が悪化しうるのである。投資した本人は、金融資本家との資本関係により、自らの所有する労働者から搾取を行わなければならないのである。