金融資本家は職業資本家でもあるし親族の場合もある。

親族との間には生産関係が存在する。生殖により労働力を創造させられる。

さらに借入を継続する。金融資本家に資産を担保として押さえられる。

金融資本家との資本関係、生産関係により、第三者との間の経済上、法律上の義務を履行せざるを得ない場合に、労賃搾取による内部留保の蓄積の結果である労賃搾取による内部留保の源泉となる現金、搾取の結果である個人資産、生産手段を法人名義にすることにより、個人資産を分割して、義務の履行を債権者が諦めざるを得なくなることを社会に認めさせることに成功する。

家事上の経費を給与という名目で支払い、子息への承継を認めさせてきた。個人所有の架空資本と固定資本、生産手段を法人にプールし、法人に投融資し、平均利潤率という方便により、利息と配当を受け取ったり、内部留保を蓄積し資本増殖を行わざるを得ない。

土地建物、生産手段を更に購入せざるを得なくなり、個人の資金ではそれに対応できず、第三者からの投資を受けざるを得ない。法人とは、資本家の集まりである。

第三者から投資を受けて第三者に買収されることを防止せざるを得ない。

金融資本家は、資本関係を第三者が収奪しえない水準にまで紙幣を発行し、貸付を行い、利息収入により内部留保を蓄積するから、信用とリスクという実体のない属性を産業資本に込め、容赦なく、産業資本家の内部留保や利益率に関係なく、産業資本家が破産しようがお構いなしに貸し付ける。

有価証券を購入する。

破産した法人を潰して構造改革を行えという主張は、金融資本家を擁護していることにつながることもある。

産業資本家は、第三者発行の株式に投資して搾取せざるを得ない。

保険商品を購入せざるを得ない。産業資本家は破産し、担保財産、生産手段、複数の金融資本家。産業資本家により集積された資本を金融資本家は買収、結合する。

金融資本家の資本関係、経済関係、生産関係に基づいて、実体のない価値属性を決めて、当該結合体をそれに応じることをせざるを得なくさせる。

株式は分割されているから、関係者、第三者たる金融資本家、産業資本家、労働者であろうと資金さえあれば、購入しうる。

ブルジョア経済学者は、経営者に新たなる階級としての属性を与え、資本家と労働者との階級対立が消滅したとする。

株券、公社債の購入者は、金融資本家との資本関係から、労賃を搾取して内部留保を蓄積せざるを得ない。

経営者には、自由意思に基づく自己責任という属性が与えられるが、現実には自由意思は存在せず、労働者にすぎない。

資本家と経営者を兼ねている場合は、労働者という属性付与された労働者を前にしたときは、資本家である。しかし、金融資本家との間の資本関係、生産関係により現金留保蓄積するしないに自由意思はない。

金融資本家は、世界各地に自治領をいう名目で土地を取得し、内部留保、剰余資本を移転し、そこに設立した法人の利益にのみ課税を受けて、配当には非課税とした。受取配当金を益金不算入にして資本集中を促進させ、すなわち法人による法人の所有を促進させ、金融資本家は、それを買収した。

法人税、消費税は、消費者や労働者に転嫁されうる。法人税率を下げることに成功しても、労賃は搾取され続け、法人税、消費税は転嫁されたままである。法人は,擬制であるとか、法人税は所得税の前払いであるとか、二重課税であるとかは方便である。

法人は経済実体が存在する。経済利益その土台である生産手段そのまた土台である紙幣そのまた土台である貨幣については第三者は資本関係、経済関係を媒介に収奪されうるから登記や決算や税務申告といった法律行為を媒介にそれを社会に認めさせるているからである。