[Main Alubm]

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A(1)Georgia Morning Dew (2)In A Moment Of Weakness (3)Real Live Living Hurtin’ Man (4)Lonely Man (5)I Won’t Cry (6)Release Me

B(1)Proud Woman (2)I Can’t Be All Bad (3)A Losing Battle (4)Living On Your Love (5)Reconsider Me

[Career]

ジョニーアダムスは、1932年1月5日生まれで、1998年9月15日に亡くなっている。ジョニーアダムスは、ニューオリンズ最高のソウルシンガー、褐色のカナリアと言われることがある。アーロンネヴィルは自伝のなかで、ジョニーアダムスは、どんな曲でもいかなるスタイルでも歌いこなしたと語っている。

Johnny Adamsはゴスペルカルテット出身で、R&Bの世界にデビューしたのは、1959年RICレーベルからで、ザ・ゴンドリアーズ名義となっている。1959年のI won’t cryは、渋いサックスのリフといい、3連のリズムセクションが50’s New Orleans R&Bである。同曲では、後に持ち味となる後半部でファルセットを見せている。Let The Wind Blowでは、後のアーロンネヴィルに繋がるような歌い方をしている。Life is Struggleのような緩い曲も、切れ味鋭く地声でねじ伏せるように歌い、曲にパワーを加えている。I Solemnly Promiseのような哀愁あるバラードをディープに歌い、他のニューオリンズのシンガーとは異なる歌い方をここでもしている。Jonny Adamsは、1962年までに、Ric/Ronに11枚のシングルを録音する。この時代(1959~1963)の曲は、「I Won’t cry オリジナルRICレコーディングス」(Rounder CD 2083)にまとめられていて、泥臭いR&Bからアーリーソウルの世界を楽しむことができる。Eddie Boも、楽曲の制作に携わっている。

その後、Ronn, Dynamicsをはじめとするレーベルで10枚のシングルを発表する。最も輝いていたのは、1970年前後のスリーエス時代といわれ、代表曲のRelease meは、伸びのある、時にスクリームするシャウトにコーラス、張り詰めたオルガンが絡み、中盤の盛り上がりが尋常でなく、後半のファルセットでありながらシャウトし、力強さもある。Reconcider Meは、曲全体、特にギターがブルージーで、伸びのあるシャウトがここでも発揮されている。Losing battleは、50年代の曲の再録で、伸びやかなシャウトで始まり、ブルージーなピアノと飄々としたサックスが独立した色合いを持つ曲となっている。この曲は、スタンダード化しており、聴いたことのある人も多いと思う。日本編集盤には、他に「サウスサイドオブソウルストリート」(PLP-302)がある。

スリーエス時代の後もアトランティック、JB’S、ラウンダー等のレーベルで録音を続け、PercyMayfield の曲を歌うというWalking on tightrope(Rounder CD2095)のような面白い企画もあった。タイトル曲はファンキーブルースであるが、Percy Mayfieldよりもブルージーに歌っている。1990年代に入ってからも活動を続けていたが、1998年に亡くなっている。

[Discography]

(1)Heart & Soul (SSS International #5)
(2)Stand By Me(Chelsea 525)
(3)After All The Good Is Gone
(4)The Many Sides Of Johnny Adams
(5)Christmas In New Orleans
(6)Sweet Country Voice Of Johnny Adamas
(7)From The Heart
(8)After Dark
(9)Room With The View