<p>人間には、結婚するまでは処女童貞でなければならないという属性はない。資本家がテメエの餓鬼に経済的にメリットのある相手と結婚させたいから、それ以外の者と結婚されては困るから、宗教、徳目によって、結婚前のセックスが悪と定義しているにすぎない。資本家にとっては、他人の餓鬼がどこの誰と結婚しようが、妊娠できる年齢の内に将来搾取できる労働者さえ作ってくれればいいのである。一方で、資本家は、ブルジョア生産体制である結婚に基づき自らが与えた属性を資本家社会に認めさせ、それが風習となっていった。労働者と資本家の格差が増大してから、いわゆる「でき婚」が増加したのは、そうした風習が後退したか否かの問題ではない。ゆとり教育によって避妊の仕方を知らないわけではない。生でヤッタ結果という偶然でもない。正社員、非正規労働者とも、男と同程度仕事が出来ても、会社からの給与だけで生きていけなくさせられているから、資本家がお墨付きを与えた若い肉体に磨きかけ、妊娠して結婚せざるを得ないのである。結婚相手も現象面だけを見ると稼ぎの低い相手と結婚しているように見えて、経済格差拡大する前と異なり、現実はその親か女性の親又は双方の親が資産家であることが多いように思われる。親が娘とその旦那を養っているケースが多いように思われる。男親が主人のままで、男親に養われざるを得なくなっているのである。</p>