金融資本家は、内部留保が厚く、搾取による利得が見込める産業資本家に貸付ける。中小企業の内、他の資本家より労働者が搾取されていたり、他の資本家から支払が留保されていて、資金繰りが苦しい中小企業、資本家から搾取されている労働者には金を貸さない。信用という属性を与え、それを方便にしているが、融資するか否かは、搾取をめぐる経済関係に基づく。人間関係ではない。金融資本家は、社員を中小企業に派遣し、その生産関係に介入する。金融資本家とオーナー企業の経済関係は、性生活をも規定する。青年会議所がその技師として媒介していることもある。金融資本家は、恩を売りたいのではない。世話好きなのではない。被承継人との生産関係上、金融資本家と両経済集団、生産集団の新たな経済関係を成立させざるを得ないか、既存の経済関係を維持させざるを得ないからである。経済関係の維持次期オーナーは青年会議所に入れられて反共を叩きこまれる。中小企業のオーナーの息子と女性銀行員の結婚は現在でも非常に多いことが、会長の葬儀や社長人事の際に明らかになることが多い。女性社員は、オーナー社長、金融資本家から頭の先からつま先まで舐め回すように観察され、次期社長である息子にも性的な目でみることを強要するのだ。オーナーとしては、子孫を作って内部留保の流出を防ぎ、内部留保の拡大を命じるから、セックスしてくれないと困る。次期社長の結婚相手は、稼ぐ実力をつけさせなかった者で子供が産める人が選ばれ、社会が定めた美の基準に一致している人が多い。