国家は、資本家の共同事務を司る機関であるから、国家による規制は、別の資本家からの規制であり、介入である。規制が行われていても、市場経済、搾取競争は継続中なのである。規制を受けることとなるのは、搾取競争に敗れたからである。失われた内部留保を取り戻すことを資本家から命じられるのだ。したがって、内部留保の再蓄積の必要から規制緩和を訴える。市場経済主義と国家による規制は、相反するものであるかのように語られるが、相反するものではないのである。