<p>土地、建物を事業者に貸付けている者は、所有する土地建物に価値という属性を与え、賃借人たる事業主を媒介に事業者の使用人が生命を維持して労働力を提供できるという方便の金額まで搾取する。事業者は、賃借した土地建物を使用することで、事業を行い、労働者から搾取する。土地建物の時価という方便で搾取していることとなる。自らが所有する土地建物を所有する事業者が土地建物という生産手段を所有しているのと比べると、地代家賃を支払うという経済関係上の制約、属性付与たる時間という社会関係上の制約を受けて土地建物を生産手段としているのだ。</p>