繰延資産は、経済戦争のゆえに獲得した経済上の排他的権利を自由意思の介在する余地なく一定の法律行為を通じて法律上是認させたものである。したがって、取得に要した貨幣に価値という属性は存在せず、そこに価値という性質を取得者自身が込めて社会に認めさせたものである。その耐用年数は支出の効果云々から決められたのではなく、排他的に経済的利益を享受することを永続化することを社会に認めさせことに成功したか失敗したかによる。経済的利益を享受できる期間に時間という社会的制約がないものも耐用年数が5年とされているには、ブルジョアの共通事務を司る国家に認めさせることに失敗したことによる。